平成29年度「女性に対する暴力をなくす運動」について
毎年11月12日から25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。
暴力は、その対象の性別や加害者、被害者の間柄を問わず、決して許されるものではありません。特に配偶者からの暴力・性犯罪・売買春・人身取引・セクシャルハラスメント・ストーカー行為等女性に対する暴力は、女性の人権を著しく侵害するものであり、男女共同参画社会を形成していくうえで克服すべき課題です。 この運動期間をひとつの機会ととらえ、暴力に対して正しい知識を持ち、女性に対する暴力の根底にある、女性の人権の軽視をなくし、女性の人権の尊重のため、意識啓発や教育の充実を図り、女性に対する暴力のない社会づくりをすすめていきましょう。
平成29年度 天理市での啓発活動の様子
毎年11月12日から11月25日までの2週間を「女性に対する暴力をなくす運動」期間と定められております。この運動期間中、さまざまな啓発活動を行いました。
パネル展示(市役所1階市民ホール)での様子
11月13日(月曜日)から11月17日(金曜日)の期間に、ドメスティックバイオレンス(DV)やセクシャルハラスメントなどの啓発パネル展示を行いました。 たくさんの方に、このパネル展示をご覧いただき、「暴力は決して許されることではない」ことを改めて考えていただきました。
市内県立高校への啓発を行いました
恋人たちのあいだで、相手の身体や心に暴力をふるうことを「デートDV」と呼びます。 奈良県立二階堂高校と奈良県立添上高校の3年生を対象に「デートDV」について考えてもらうために当課で作成した「DVカード」などの配布を行いました。
啓発講座「STOP DV~DV被害について考えてみませんか~」の開催の様子
11月18日(土曜日)に男女共同参画プラザにおいて、「STOP DV~DV被害について考えてみませんか~」を開催しました。 今回は、奈良県女性センター男女共同参画いきいきサポーターチーム『いきサポ座』と社会学者 伊田 広行さんを講師に迎えました。
第1部では、奈良県女性センター男女共同参画いきいきサポーターチーム「いきサポ座」さんを迎え、「ジェンダー劇場 DV編」を実演していただきました。DVについて基本的なことから説明し、DVで起こる身近な例について寸劇でわかりやすく表現してくださいました。この後、寸劇を見た感想やDVについてグループで話し合い、発表しました。 「DVで被害を受けていることを気軽に相談できない方がいる。相談できる体制づくりが必要なのではないか。」 「DVはいつどこで起こるかわからない。自分には関係ないことと思ってはいけない。」 「DVについて関心をもってもらうため、周囲にどう伝えていくべきかを考えなければならない。」 などの意見がありました。
第2部では、社会学者の伊田 広行さんを講師に迎え、DVについて説明していただきました。 被害者・加害者双方の心情に対してどう接していくべきかについて語っていただきました。また、自己と他者の意識感覚を卵(炒り卵・ゆで卵)で表現した単位感覚についてもわかりやすく説明していただきました。 参加者の皆さんには、DV被害について考える良いきっかけとなったようです。 ~講座を終えた皆さんの感想~ ・対等、自分の当たり前をみんなもいっしょだと思わないことが大切だと思いました。(20代男性) ・確かに、なるほどと思うことで共感できた。いきサポ座さんのジェンダー劇場とてもよかったです。声の表現力とても上手でした。(60代女性) ・加害者の気持ち、加害者に分かってもらうこと、被害者への接し方等、たいへん勉強になりました。加害者には生い立ちがあり、その相手のことを思いやることも大事だと気づきました。自分のことを知り、自分にも良いところがあること、自分に自信をもつことの大切さを教えていただきました。(60代女性)
パープルリボン・ライトアップを実施しました
今年度も男女共同参画プラザ(かがやきプラザ)にて「パープルリボン・ライトアップ」を実施しました。手作りで素朴なものですが、奈良県で「パープルリボン・ライトアップ」は、天理市が初めてということで、内閣府より連絡がありました。 他県に比べると小規模ですが、出来る事から始めるのが大切な事ではないかと思います。 この取り組みには、女性に対する暴力の根絶と被害者に対して、「あなたは一人ではない!相談をしてください。」というメッセージが込められています。
男女共同参画プラザでの啓発展示の様子
男女共同参画プラザにおいても啓発を行いました。プラザに来られたたくさんの皆さんがご覧いただき、「女性に対する暴力の根絶」について関心をもってくださいました。
更新日:2021年03月05日