令和5年度 先輩職員からのメッセージ(大和高原「福住村」プロジェクト)
天理市では、市内を4つの地区において、それぞれの地区の特長を活かしたまちづくりを行っています。その中でも福住校区を中心とする高原地区では、『持続可能な循環型の里山暮らしの実現』に向けた取組みとして、旧福住中学校校舎を拠点とした、地域が主体となったまちづくりを官民連携で進めています。
今回は大和高原「福住村」プロジェクトに携わっている職員に話を聞きました。
大和高原「福住村」プロジェクトについて、どのような取組みをしているのかを教えてください
大和高原「福住村」プロジェクトとは、自然豊かな環境と今ある地域の資源を活用して新しい価値を創出することで、高原地域を活性化させエリア全体の魅力の向上を図るプロジェクトで、地元の方も含め官民連携で取組んでいます。
主な活動として、廃校となった中学校を利用し、体育館でのワークショップやキッチンカーの出店など、地域が交流できる「マルシェイベント」(通称:「市(いち)」)の開催や、地域で放棄されていた畑を利用したオーガニック農業、福住校区の小中学生が自分たちの地域の特色を知り、体験する教育連携が行われています。
今年からはオーガニック農業や里山づくりなどの学びを通じ、地域住民が実践していくきっかけとなる「福住村塾(ふくすみそんじゅく)」が新たに始まりました。
また、以前はお茶の一大産地であった高原地域に点在する放棄茶畑を活用し、オーガニックのお茶づくりにも取組んでいます。収穫されたお茶の木は、小中学生と一緒にパッケージデザインを考え商品化し、商品を地域交流イベント「市(いち)」でお披露目するなど、産官学で事業を進めています。
大和高原「福住村」プロジェクトに取組む中で嬉しかったことや、やりがいを感じたことを教えてください
嬉しかったことは、地元の農家さんとプロジェクトのパートナー事業者の大和農園が協力し、オーガニックでの「あじまるみ大根」の栽培・販売が実現したことです。
“高原地域ならでは”の新たな商品作物づくりに向け、オーガニック農業にチャレンジし、収穫したあじまるみ大根は、パートナー事業者である無印良品の店舗で販売していただきました。これは、現在取組んでいるオーガニックのお茶づくりにも繋がっています。
また、初めての地域交流イベント「市(いち)」が無事に開催できたことも、やりがいを感じた出来事でした。廃校となった中学校を会場に、福住校区の方々や児童生徒のみなさんにプロジェクトの現在地を見ていただくイベントだったのですが、天気がすぐれないにもかかわらず、当日約300人の方が来てくださりました。
イベントを通じて、地域のみなさんのプロジェクトへの関心の高さを実感でき、今後の「福住村」プロジェクト実現に向けてのモチベーションになりました。
天理市で働くことの魅力について教えてください!
市役所で働くというと、窓口業務を思い浮かべる方も多いと思います。ですが、私はまちづくりに関わる事業を担当しているので、地域の方や企業の方など、様々な分野の方と一緒に仕事をする機会があり、私はそこに魅力を感じています。
まちづくり以外にも、天理らしい特色ある事業が多いので、様々な体験ができると思います。
一緒に楽しんで仕事ができる人の応募をお待ちしています!
更新日:2023年07月10日