天理市適応指導教室(いちょうの木教室)
はじめに
天理市適応指導教室(いちょうの木教室)では、不登校の生徒・児童を対象として、小集団での様々な体験活動等を通して、心の回復と安心できる居場所作りを図り、学校と連携しながら学校復帰に向けた取組を進めています。いちょうの木教室では、学習室・活動室の2つの教室で活動を展開しています。
午前は学習室において、各学年に応じた課題に取り組むことを目標としながら基礎的な学力を培っています。国語・数学の2教科を主体とし、教員資格を持った指導員が指導に当たり、活動担当の指導員がサポートに付きます。また「創作」「スポーツ」などの体験活動を行い、他の通室生との関わりの中で仲間づくりやスムーズな人間関係を学ぶことに加え、社会で役立つきまりを学ぶことをねらいとしています。午後は「オンラインいちょうの木教室」を開設しています。小集団という緩やかな時間の中で、学習に対する思いを取り戻し、学校に向かう自信の一つにしてほしいと願っています。
このように心理的支援を基盤とし、学習支援と体験活動を兼ねそろえ、それぞれの分野の担当者が一人ひとりの子どもを見守っています。
それまで笑顔の少なかった子どもたちが他の通室生と体験を共有し、たくさんの笑顔を見せてくれています。精神的なエネルギーを蓄え、自身のペースで次へのステップへ進んでいくことを目指し子どもたちを支援していきたいと考えています。
開室日・時間
<開室日> 月曜日から金曜日まで(祝日を除く)
<開室時間> 9:00~12:00、13:00~13:40はオンライン(木曜日を除く)
(注)長期休暇・創立記念日などは学校に準ずる
【朝の会】
朝のチェックシート記入、友人や指導員との会話などの時間。
【朝の学習】
朝の体ならしの時間。学習へのスムーズな移行のためのゆとりの時間。
【水やり】
みんなで協力しながら、自分たちで植えた植物や野菜の世話をする。
【チャレンジタイム】
金曜午前中はチャレンジタイムとし、みんなで同じことをするのではなく、自分のしたいことを自ら考え、色々なことに挑戦する時間としている。学校へ登校チャレンジをしてみたり自分で決めた学習をしたりと様々なことに取り組んでいる。
館内学習・館外学習
【内容】 一年を通し、館内や館外での体験活動を実施しています。
【対象】 通室生
【日時】 開催日程・詳細は適宜、ご案内します。
【例】
・館内:秋祭り、クリスマスパーティ 等
・館外:春の遠足、秋の体験学習 等
保護者会
保護者連絡会
学期に1度、通室生の保護者全員が集まって、話し合う機会があります。同じ悩みを持つ保護者同士が集まることで、意見交換の場としても活用されています。
<本年度開催予定> 4月、9月 、1月
個人懇談会
学期に一度、保護者と指導員で子どもたちの様子などを話し合います。
<本年度開催予定月> 1学期:7月、 2学期:12月
入室の流れ
不登校状態からの復帰は個人にもよりますが、ゆっくりとステップを踏む必要があります。当センターではいちょうの木教室通室の前に、来所による継続的なカウンセリング又はプレイセラピーを実施します。カウンセラーとの1対1の関わりの中で、自分の思いを表現しながら、傷ついた心・弱っている心の回復と自分を見つめ直す作業が行われます。その後、学校復帰を目指したりいちょうの木教室へ通室したりという形で展開していきます。
よくある質問
Q.費用はかかりますか?
A.館内活動、 館外活動等の参加費はその都度集金させていただきます。
Q.学校との関わりはどうなりますか?
A.通室を開始しても、学校には在籍したままになります。通室した日やオンライン
に参加した日は毎月月末に学校へ報告しますので、出席日数としてカウントされ
ます。
Q.学習の内容は?
A.国語・数学の2教科の授業を、担当の教員が行っています。選択の時は、
通室生個人が自主的に行う学習時間となっています。
Q.そちらで定期テストは受けることができますか?
A.通室生にはなるべく学校で受けることを勧めています。一つの理由として定期テ
ストが学校復帰のきっかけになってくれればという願いがあります。せっかく勉
強したけれどどうしても学校へ登校しづらい場合など、特別な理由に限りこちら
での受験も可能ではあります。
Q.どうやったら入れますか?
A.まずはいちょうの木テレフォン(63-3255)にお電話ください。担当の相談員が
お話をお伺いします。
更新日:2022年09月27日