西山古墳
西山古墳
西山古墳(にしやまこふん)は杣之内町(そまのうちちょう)に所在する日本最大の前方後方墳です。杣之内古墳群では最大の古墳です。
墳丘は1段目のみ前方後方形、2段目から上位が前方後円形となる特異な形状で、全長約190mあります。後方部墳頂には柏原市芝山の板石が散乱していたことが知られており、竪穴式石室が存在したと考えられています。古墳時代終末期には外堤を取り込んで塚穴山古墳が造られました。
昭和62年におこなわれた発掘調査では、塚穴山古墳南東部分の下層から西山古墳の外堤が確認され、3基の埋葬施設が見つかりました。そのうちの一つである埴輪棺墓に使用された埴輪棺7個体は、これまでに西山古墳で採集されていた埴輪と類似していることから、もともと西山古墳に樹立されていた埴輪を転用したものと考えられています。出土した埴輪からみて古墳時代前期に築造されたものと考えられています。
西山古墳は昭和2年4月8日に国史跡に指定されました。
平成30年2月13日には西乗鞍古墳が国史跡に追加指定され、あわせて「史跡杣之内古墳群 西山古墳 西乗鞍古墳」に指定されました。
更新日:2021年07月15日