ノロウイルスの感染症・食中毒予防対策について
ノロウイルス感染に注意しましょう!
感染性胃腸炎の患者発生は、例年、12月の中旬頃にピークとなる傾向があります。
この時期に発生する感染性胃腸炎のうち、特に集団発生例の多くは、ノロウイルスによるものであると推測されております。
また、感染症発生動向調査によると、本年の感染性胃腸炎の発生状況は新型コロナウイルス感染症流行前と同様の水準にて推移しており注意が必要です。
おもな症状
吐き気・おう吐・下痢・腹痛・微熱が1~2日続く。感染しても症状のない場合や、軽い風邪のような症状のこともあります。
乳幼児や高齢者は、おう吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも要注意です。
感染経路
<食品からの感染>
・感染した人が調理などをして汚染された食品
・ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝など
<人からの感染>
・患者のふん便やおう吐物からの二次感染
・家庭や施設内などでの飛沫などによる感染
予防方法
1.「健康管理」
・普段から感染しないように食べ物や家族の健康状態に注意する。
・症状があるときは、食品を直接取扱う作業をしない。
・毎日作業開始前に調理従事者の健康状態を確認し、責任者に報告する仕組みをつくる。
2.「手洗い」
洗うタイミングは、
・トイレに行ったあと
・外出から帰った時
・食事を食べる前
・調理施設に入る前
・料理の盛付けの前
・次の調理作業に入る前
・手袋を着用する前
汚れの残りやすいところをていねいに
・指先、指の間、爪の間
・親指の周り
・手首、手の甲
3.「消毒」
洗剤などで十分に洗浄し、熱湯で加熱(注1)する方法またはこれと同等の効果(注2)を有する方法で消毒する。
(注1)85℃以上で1分間加熱すると有効とされています。
(注2)エタノールや逆性石けんは効果がありません。次亜塩素酸ナトリウム(家庭用
の漂白剤など)で消毒しましょう。
4.「二次感染の予防」
お子様のおむつ交換の後や、感染した家族のおう吐物等の処理をした後は、直接手で触らないようにして、ビニール手袋などをしてさわりましょう。
更新日:2023年12月14日