セアカゴケグモにご注意しましょう
セアカゴケグモは、外国から日本に入ってきたと考えられています。平成7年に大阪府で初めて発見されて以来、各地で確認されています。現在、セアカゴケグモは、奈良県に定着したクモとして取り扱われています。天理市においても平成19年に発見されて以来、最近では市内のあちこちで発見されています。なお、市では駆除は行っていません。
セアカゴケグモの特徴
セアカゴケグモは、おとなしいクモで攻撃性はなく、毒を持っている牙も短いため、素手で捕まえたり、クモに気づかずにうっかり触らない限り、咬まれることはありません。
毒を持っているのは、メスのみであり、オスは無害です。セアカゴケグモの巣
セアカゴケグモのメス
- メスは、体長約10ミリメートル~15ミリメートルで全体的に黒色又は濃い褐色で腹部背の部分に目立つ赤い斑紋があります。
- オスは、体長約3ミリメートル~5ミリメートルでメスよりずっと小型で体も細く、腹部背の部分に淡色の斑紋がありますが、メスのような目立つ赤斑はありません。
- セアカゴケグモの「巣」は、住居内で見慣れてるような糸の張った円形ではありません。地面の割れ目、下草や低木の枝葉の間などに、枯葉などを巻き起こんだ不規則な形の網を張ります。
発生時期と場所
- 年間を通して発生はみられますが、特に暖かくなる4月から10月にかけて多くなります。
- 日当たりがよく暖かい所や、巣をはる適当なすきまがある所を好みます。
例えば、
- 側溝の内部やその網蓋のすきま
- 花壇のブロックの内部やプランターと壁とのすきま
- 自動販売機やエアコン室外機などの機器と壁とのすきま
- 外置きのサンダルや長靴の中
- 墓石の間
駆除のしかた
- 見つけた場合、決して素手では触らないでください。
(駆除するときは、厚手の手袋を着用してください。) - 市販の家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧すれば駆除できます。
- 靴で踏みつぶして駆除してください。
(卵のうは子グモが散らばる恐れがありますので、ビニール袋に入れ封をしたのちに踏みつぶしてください。)
もし、咬まれたら
- 患部を温水やせっけん水でよく洗い流してください。
- できるだけ早く病院へ行き、診察を受けてください。
(殺虫剤等で殺したクモを持参すると、適切な治療につながります。) - 傷口は氷で冷やすと痛みが和らぎます。
防ぎましょう!!
- 繁殖力が強く、数十匹が1ヵ所から見つかることもまれではありません。
- 見慣れないクモの巣があれば取り除き、家の周りを整理整頓しておきましょう。
- 屋外での作業には厚手の手袋を着用し、また、外置きの履物の中にクモがいないことを確認しましょう。
- クモの生息しそうな場所は、こまめに清掃したりして、クモの住みにくい環境作りをお願いします。
更新日:2021年03月05日