水道施設の耐震化への取り組み
水道水は生活に欠かすことのできないライフラインです。その水道水を大規模地震発生時にもお客様に安定してお届けし、生活を守り不便や不安が生じないようにするためには、水道施設の耐震化率の向上が求められます。しかしながら、施設の耐震化には多額の費用と年月が必要となります。
天理市上下水道局では、厳しい財政状況の中、「天理市水道施設耐震化計画」や「天理市水道管路等更新計画」に基づき、効率的かつ効果的に耐震化に取り組んでいます。
水道施設の耐震化率
施設の種別 | 単位 | 令和3年度末 | 令和4年度末 | 令和5年度末 |
施設 | ||||
浄水場※1 | % | 0 | 0 | 0 |
配水池 | % | 65.7 | 65.7 | 65.7 |
管路※2 | ||||
基幹管路 | % | 33.3 | 37.6 | 38.0 |
導水管 | % | 12.3 | 12.3 | 12.3 |
送水管 | % | 58.5 | 61.8 | 62.1 |
配水管(本管) | % | 29.3 | 37.2 | 37.9 |
※1 浄水場(豊井、杣之内)は、どちらも部分的には耐震化していますが、施設全体が耐震化されてはじめて100%とカウントされるため、0%の表記になっています。
※2 良い地盤に布設されたダクタイル鋳鉄管(K型継手)を含む。
令和4年度に既設のダクタイル鋳鉄管(K型継手)のうち、良い地盤で布設されたものが新たに判明したため、令和4年度末の一部の項目については、前年度に比べて増加しています。
耐震化の見通し
令和8年度末の水道施設の耐震化見通しは以下のとおりです。(「天理市水道管路等更新計画」による。)
施設の種別 | 単位 | 令和8年度末 |
浄水場※1 | % | 0 |
配水池 | % | 76.3 |
基幹管路※2 | % | 38.6 |
※1 杣之内浄水場は管理棟、ろ過池施設、浄水池施設を更新しますが、令和5年度末においても、一部非耐震施設が残るため、0%の表記となります。
※2 良い地盤に布設されたダクタイル鋳鉄管(K型継手)を含む。
緊急遮断弁
市内の主要な配水池には、大規模な地震や配水管の破損等による異常な流量を感知した際に、自動で閉まる弁(緊急遮断弁)を設置しており、配水池内の水道水を確保できるようになっています。
耐震管
天理市では、平成19年度から耐震性の高い管材料及び伸縮継手等を使用し、管路の耐震化を推進しています。天理市で耐震管として採用している管種は以下のとおりです。現場に合わせて管種を選択しています。
- ダクタイル鋳鉄管(GX型継手、NS型継手、SII型継手、PII型継手)
- 鋼管(溶接継手)
- 水道配水用ポリエチレン管(融着継手)
耐震化工事の様子
施設(豊井浄水場3号配水池の耐震化及び劣化補修工事)
工事前
工事完了後
補強工事中
補強工事中
管路
継手断面 (ダクタイル鋳鉄管(GX型))
継手断面
(水道配水用ポリエチレン管)
配管状況
(ダクタイル鋳鉄管(GX型))
配管状況
(水道配水用ポリエチレン管)
更新日:2024年09月30日